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特集 私の伝えたい頭頸部の手術手技
【頭頸部の腫瘍手術】
顎下腺摘出術における安全なアプローチ─解剖学的特徴を理解した術式の工夫
八木 正夫
1
Masao Yagi
1
1関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
顎舌骨筋
,
顔面動静脈
,
顔面神経下顎縁枝
Keyword:
顎舌骨筋
,
顔面動静脈
,
顔面神経下顎縁枝
pp.618-620
発行日 2026年6月1日
Published Date 2026/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002154
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はじめに
顎下腺摘出術は腫瘍性病変や顎下腺内唾石などの治療として行うが,周囲に顔面神経下顎縁枝,舌神経,舌下神経などが走行しているため,解剖の理解と丁寧な操作が求められる。顎下腺は模式的には楕円形っぽい臓器として描かれることがあるが,浅葉と深葉との間が顎舌骨筋によってくびれており,腺全体が顎舌骨筋を挟み込むフック状ないしハート形とも言える。この形態を理解することは,腺を安全に摘出し周囲組織を損傷しないための第一歩である。本稿では,顎下腺摘出術の際の切開線の設定,顔面動静脈の温存,各神経の確認について解説する。

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